ドキュメンタリー番組とチェス

(前回の続き)

以前見たユーゴスラビア内戦を扱ったNHKのドキュメンタリー番組でも、
ミロシェビッチ大統領がチェスをやっている場面が出てきました。
番組の内容と状況からして、
これもミロシェビッチ大統領の冷酷さを表現しようとしたシーンと思います。
しかし彼の「人道に対する罪」とチェス好きなことは直接関係はないわけで、
これはどうもやはり視聴者に対するイメージ操作であって、一種の詐術です。
チェス好きで温厚な人もたくさんいることでしょう。
映像映えはしますが、ドキュメンタリー番組の誠実さという点では
いかがなものかと思いました。

別のドキュメンタリー番組で政治家の小沢一郎氏を扱ったものがあり、
こちらは彼が囲碁をやっている場面がでてきました。
小沢一郎氏が与党幹事長として黒幕的な力を持っていた時代の話で、
これも状況と番組のテーマからいっておそらく「チェス効果」を
出そうとしてのことだと思います。
しかし囲碁は知的さは表せますが冷酷な感じはほとんどしないので、
番組の誠実さ以前に、映像としてそもそも効果をあげていなかったように思います。
小沢一郎氏が囲碁が好きだという情報だけは伝わりました。

ドキュメンタリー番組が作者の考えや主張を伝えるものであり、
視聴者もそれをわかったうえで見るのならば
こうした映像表現もあり、ということでしょうか。

<終わり>

――――――島原半島・長崎県の特産物紹介―――――――

  

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