阿修羅

(前回の続き)
複雑な表情と言えば、仏像もそうです。
有名な奈良市の興福寺の阿修羅像は顔が3つありますが、
いずれもなんともいえぬ表情をしています。
能面のように「中間表情」ではありませんが、
特に正面の顔は、何事か悲壮な決意をしたような、
そんな表情に私は見えます。
阿修羅は戦いに明け暮れている神で、
釈迦の説法を聞いてこれまでのおこないを悔い、
慈悲の心に目覚めていく表情であると説明されます。
しかし正直なところ私にはあまりそのようには見えず、
そうした説明は「設定」というものだろうと思っています。
この仏像は、奈良時代の聖武天皇の后である光明皇后の母が亡くなったときの
供養のために作られました。
光明皇后にいろいろ思うところあって、
仏師にこのような表情を注文したのではないかと
私は想像しています。
いずれにせよとても魅力的な仏像で、
非常に参考になります。

――――――島原半島・長崎県の特産物紹介―――――――

  

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